Amazon fireタブレットをカーナビにする②からの続きです。
外付けGPSアンテナを使い、Yahoo!カーナビなどのアプリが使えるようになったAmazonFireタブレット。
大画面で便利に使っていましたが…
一つ深刻な、そして致命的な問題が。
そう、GPSアンテナを繋いでいる間は充電が出来ないんですね。 コレを解消してみます。
※2019.12.1追記
この記事はfire HD10 2017(第7世代)だけでなく、
fire HD10 2019(第9世代)でも全く同じ方法で実現可能です。
先に、Fireタブレットの設定が必要です。
その詳細は、Amazon fireタブレットをカーナビにする①・②を参照してください。
その設定が済んでいる状態から説明していきます。
PPM Commanderではない、GNSS Commanderはここから入手できます。
今回は、Fireタブレットとは別に、GPSが内蔵されているスマートフォンを別に準備します。
みなさん、スマホ お持ちですよね?
普段使っているASUS Zenfone5Zを使いました。
そのスマホのGPSを、BluetoothでFireタブレットに送る方法を使います。
最初に、FireタブレットとスマートフォンをBluetoothでペアリングしておきます。
GNSS Commanderの設定を変更します。
USB接続のGPSアンテナが使える設定になっていますので、右上の歯車マークを押して変更していきます。
Settings画面が開きます。
GPS input が、
USB device になっていますので、ここを押します。
GPS input の選択画面となるので、
USB device から
Bluetooth に変更します。
GPS input が Bluetooth に変更されている事を確認し、
Additional settings(詳細設定)を押します。
Bluetoothの
Paired device(Bluetoothでペアリングされている機器)を押します。
FireタブレットとBluetoothでペアリングされている機器のリストが表示されますので、GPS内蔵のスマートフォンを選びます。
今回は、ASUS_Z01RD(Zenfone5Z)を選択します。
Paired deviceに、スマートフォンが選択されている事を確認し、左上の←矢印で前画面に戻ります。
GPS data source の下に、
Bluetooth – ASUS_Z01RD[Offline] と表示されています。
これで、Fireタブレット側の設定は完了です。
今度は、GPSデータをBluetoothで飛ばす、スマートフォン側の設定です。
Google Play storeでGPS関連のアプリを検索すると、意外に多くのアプリがヒットします。
試行錯誤の末、上手く動くことが分かった
GPS 2 Bluetooth を使います。
Google Play storeで検索してインストールします。
GPS情報をBluetoothで飛ばしますから、
位置情報とBluetoothへのアクセス権限を求められます。
”同意する”を押して進みます。
インストールが終了したら、”開く”を押してアプリを立ち上げます。
GPS2Bluetooth の起動画面です。
設定も何もなくて、とてもシンプルな画面です。
Inactive(休止中)
Press START to begin.If asked allow Bluetooth connection.
(STARTを押して開始します。Bluetooth接続を許可するか尋ねられます。)
”START”を押して開始します。
Waiting for connection(接続待ち)
Now Bluetooth service is available.
When paired this device with another(client)devices see the list of available services.
You must select/enable Serial port(SPP)normally called GPSBT2.
After configuration you should be able to connect your client application to this Serial port.
(Bluetoothサービスが利用可能になりました。)
(このデバイスを他の(クライアント)デバイスとペアにすると、利用可能なサービスのリストが表示されます。)
(通常GPSBT2と呼ばれるシリアルポート(SPP)を選択/有効にする必要があります。)
(設定後、クライアントアプリケーションをこのシリアルポートに接続できるはずです。)
…と、良く分からない説明が表示されます。
まぁ、この時点ですでにスマートフォンのGPSデータをBluetoothで送信する準備が出来ています。
Fireタブレット側は、先ほど設定した、GNSS Commander アプリを立ち上げておきます。
BluetoothでFireタブレットと通信が開始されると、この画面になります。
Coarse location(粗い位置情報)
3番目のFire(第7世代)(ペアリングされている機器名)
GPS is not yet fixed.Nevertheless you may see some estimated coordinates.
It may be precise enough if your phone is able to detect coordinates by CellID or WiFi networks.
(GPSはまだ固定されていません。それでも、推定座標が表示されることがあります。)
(あなたの携帯電話がCellIDまたはWiFiネットワークによって座標を検出することができるならば、それは十分に正確かもしれません。)
この画面が表示されていれば、Fireタブレットに位置情報が送信開始されています。
ただし、捕捉衛星数が少なく、まだ位置情報としては精度が低い状態です。
精度は低いですが、FireタブレットでYahoo!カーナビなどのアプリを使い、位置情報を使用することは可能です。
Fine location(優れた位置情報)
3番目のFire(第7世代)(ペアリングされている機器名)
GPS is fixed(GPSは固定されています)
この画面になれば、捕捉衛星数も増え、かなり高精度な位置情報が取れています。
Coarse location(粗い位置情報)状態でも使えますが、Fine location(優れた位置情報)が理想です。
Fireタブレットの、GNSS Commanderはこんな表示になっているはずです。
GPS data source の下に、
Bluetooth – ASUS_Z01RD と表示されていて、
[Offline] の表示が消えています。
捕捉している衛星数を表す、Sats used の所に、数値が。
GPSの状態を表す、GPS status が AUTONOMとなり、アイコンが赤色表示に。
測量誤差を表す、PDOP に、数値が。
移動速度を表す、Velocity に、速度表示が。
ここの表示詳細については、こっちに詳しく書きましたので参考にしてください。
これで、外部GPSアンテナを使用する事無く、FireタブレットでGPS情報を使うことができるようになりました。
外部GPSアンテナを使わないので、USBコネクタを塞ぐことが無く充電しながら使うことができます。
…充電する機器は、Fireタブレット+スマホとなり、2台に増えましたが…(笑)
外部GPS使用時に、QZSS(通称:みちびき と呼ばれる日本の高性能衛星測位システム)は受信できますか?
とのご質問を頂き、確認してみましたが…
残念ながら外部GPSアンテナ・GPSドングル共にQZSSの受信は確認できませんでした。
外部アンテナは、スマートフォン(Zenfone5Z)の内蔵GPSと比較すると、受信感度が低いようです。
↑の画像は、スマートフォン(Zenfone5Z)のGPSの状況を、GNSS Commanderで表示しているところです。
ちゃんとQZSSを受信しています。
同じく、スマートフォン(Zenfone5Z)の内蔵GPSの受信状況です。
Internal GPS(内蔵GPS)で、屋内でこの受信状況。
素晴らしい!
FireタブレットにGPS情報をBluetoothでスマホから飛ばしてカーナビとして使い、充電もできる。
これで完璧にカーナビとして使えそうです。
1か月近く楽しんで弄りまわして自己満足です(笑)
※他に所有しているスマートフォン、Xperia Z3 Compactではこの方法でGPS情報をFireタブレットに送信できませんでした。
スマートフォンにより、相性?があるのかもしれません。。。
また、他のアプリで使用できるものもあるようです。
1回のチャージ金額 | 通常会員 | プライム会員 |
90,000円~ | 2.0% | 2.5% |
40,000円~ | 1.5% | 2.0% |
20,000円~ | 1.0% | 1.5% |
5,000円~ | 0.5% | 1.0% |
コメント
「Amazon fireタブレットをカーナビにする」により、Amazon Fire HD 10がナビとして使えるようになりました。ありがとうございました。
その中でいくつかコメントさせていただきます。
① iPhoneのGPSを利用できると良いのですが…
② iPhoneのため、紹介いただきました給電用分岐ケーブルを購入しましたが、6秒ほどしか給電出来ません。Fire HD 10以外のマイクロUSB給電する携帯電話などは継続して給電出来ます。
確実に給電出来るケーブルが有れば良いのですが…
コメントありがとうございます。
…ずっとAndroid派でしてiphone持ってないんですよね…(^^ゞ
ipadが1台ありますので、今後実験してみて上手く行けば…記事にしてみます。
OTG分岐ケーブルに関しては、表示上の挙動はそんな感じです。
充電マーク(稲妻みたいなマーク)は数秒で消えてしまいますが、一応給電出来ているようで使用可能時間は増えている気がします。
色々と調べましたが、充電しながら他のUSB機器を使うのは難しいみたいです…
何か良い方法があれば是非教えてください。
早速の回答ありがとうございます。
そして、「名前」欄に本名を書き非公表にしていただきありがとうございます。大好きな「バナナ」といたします。
お時間許されるときにiPadで試して下さい。
充電に関しましては、表示が消えて諦めていました。試してみます。
これからもありがた〜〜い情報
よろしくお願いします。
名前の件は、仕様だったみたいで…そこまで気が回りませんでスミマセン。
遅ればせながら、修正させて頂きました。
ipad…使い方ワカリマセンけど( 一一)がんばってみます。
急にiphoneが欲しくならないように気を付けて…あくまでAndroid派!の予定です~
横より失礼します。
iphoneユーザーで今回fite hd8をタイムセールで格安購入ので色々試したく当記事を見つけ試してみました。
どうも、iPhoneにはBTでiPhoneと他の機器のペアリングできるプロコトルが存在しないようです。
いろいろと探して見ますが、難しい模様です。
iOSは基本不自由ですからしかたないですよね。。。
FireがUSB-Cになれば問題なさそうですけどね
色々試しましたが、テザリングして、FIRE側の開発者オプションで仮の位置情報を送信するでヤフーカーナビ側で位置情報は送信出来るようになりましたが、精度低そうですw
なのでOTGケーブル入れてGPSドングルと電源繋ぐか、BTのロガーつなぐかですね。
コスパならOTGですかね?
アマゾンで500円程度でいけますし
コメントありがとうございます。
androidばかり使ってきたので、iphone・ipadに疎くて…
ネット上で調べる限りはやはり難しそうですね。
でも、テザリングするとGPS情報も一緒にキャストされてるなんて情報もあり、真偽のほどが気になりましたが…
どうもGPSだけでなくWifiからも位置情報を取りに行く仕様のようです。
wifiは、正式に接続されていなくても、飛んでいるだけの”野良Wifi”からも情報が取れるようです。
なのでWifiの飛んでいる環境下では、GPS入力が無くてもYahoo!カーナビやgoogle mapで一応現在位置が表示されるみたいです。
Yahoo!カーナビの、画面上方に表示される、”現在位置が取得できません”が消えるとGPS情報が取れてるんじゃないかな…と想像しています。
OTGでは、充電ができない不具合もあるので、本当はbluetoothで繋ぎたく…
もう少し、色々楽しみながらイジリ回してみます。
情報に感謝します♪
OTGケーブルを使えばUSBの機器を繋いだまま充電できますよね?
普通はOTGケーブルで接続すれば充電しながらUSB機器が使えるのですが、ワタクシの手元のfireタブレット+OTGケーブル(ハブ)では上手く行きません。
もしも、上手く充電しながら使用出来ているようでしたら使用機器をお知らせ頂ければ幸いです。