ギボシ端子の使い方/作り方

コペン


 


動画に撮りましたので↑ご参照ください。


 


クルマの電気系をさわる時には、必須ともいえる
ギボシ端子の使い方、作り方を紹介します。
以前も何度か紹介していますが、今回動画に撮りましたので おさらいって事で~


 


ギボシ作りに必要な道具、工具はこんなのです。


 


最初に、ギボシ端子。
いろいろなメーカーから販売されていますが、
エーモン工業さんのを使うのが入手しやすく品質も安定していて良さそうです。
50セットくらいあると、作業途中で足りなくならないのでおススメです。


 


ギボシ端子の圧着ペンチはコレが使いやすいです。
圧着ペンチに関しては、エーモンのよりこっちがおススメです。


 


圧着ペンチにもワイヤーストリッパー(配線の被覆剥き)が付いていますが、
細い配線を扱うならコレがあると作業スピードが上がります。
VESSEL 3500E-2


 


ワタクシが配線作業の際に必ず使っているのが、コレ。
花切りバサミですが…配線を切ったりするのにとっても便利。


 


早速ギボシ端子の取付作業を行います。
ギボシ端子はこんなのですね。

左側がメス端子で、端子全体が絶縁スリーブに覆われます。
なので、電源の(+)側などはこの端子を使います。

右側はオス端子で、端子が絶縁スリーブから露出します。
ここに電源の(+)が来ていると、クルマの金属部分(ボディーアース)に
触れた際にショートしてしまいます。
オス端子は、電源を受け取る側(電装品側)に使うようにしましょう。

ギボシ端子には、圧着する部分が2か所あります。
赤で囲った、真ん中辺の圧着部分で、配線の導線部分を圧着することになります。


 


同様に、もう一か所の圧着部分で、被覆と共に配線を圧着します。
こちらは、配線が引っ張られた際に導線部分が引っ張られないように強度を上げるためと思われます。


 


ギボシ端子を取付する、配線は0.5SQの太さのものをおススメします。
これより太すぎると、クルマの中を通すときにやりにくく、
細すぎるとギボシ端子を外す際に引っ張っただけで、千切れてしまったりします。
0.5SQ・ダブルケーブルが一番扱いやすいです。
ただし、許容電流が5A(アンペア)までですので、使用する電装品やLEDの電流には注意です。

ダブルケーブルは、2本の配線が平行にくっついていますので、
素手で引き裂くようにすれば、簡単に1本ずつに分かれます。


 


最初に、メスの端子を取付します。
配線の色と電源の(+)(-)は、青/白なら白を(+)青を(-)、
赤/黒なら、赤を(+)黒を(-)、
黒/黒(白線入り)なら、黒(白線入り)を(+)、黒を(-)などと決めて使うようにしましょう。
後で自分で分かるのが一番大切ですが、一般的には派手な色(?)がプラス(+)です。

絶縁スリーブを、先に配線に通しておきます。
細い方が配線側、太い方が端子側です。
スリーブを入れるの、超々忘れやすいので…


 


スリーブを通したことを確認してから、配線の先を8~10㎜くらい むきます。
ワイヤーストリッパーの1.0㎜のところで はさんで…
0.5SQの配線ですが、太めのゲージを使っています。
ぴったりのところを使うと、内部の導線が切れることがあるので…


 


配線をはさんだまま、ワイヤーストリッパーから配線を引き抜く感じで引っ張れば…


 


簡単に配線の先がむけました。
約8㎜でしょうか。
これでOKです。


 


ここで、露出した導線を半分に折り返します
これ、超大事です。
0.5SQの太さのままだと、ギボシ端子を圧着しても配線だけ抜けてしまうことがあるからです。

0.5SQよりも配線が細い場合は、2重ではなく3重にすることもあります。
逆に1.0SQ以上の場合は、折り返す必要が無いこともあります。


 


導線を折り返した配線を、ギボシ端子にセットします。
先に説明した通り、真ん中に近い圧着部分で導線の露出部分を、
端にある圧着部分で、被覆ごと配線を圧着します。


 


圧着ペンチの出番です。
導線ぶぶんの圧着には、一番小さな1.25と書かれたところを使います。
右側の、「3」みたいな形のところを上に、
左側の、「C」の背中みたいな形のところを下にして持ちます。


 


ギボシ端子の開いている方を上にして、
ギボシ端子から配線がズレないように左手で持ち、
圧着ペンチの厚み部分に圧着端子が隠れるようにセットしたら、
ゆっくり、ギュ~とペンチを握って圧着します。


 


圧着できた端子はこんな風になります。
ここで、ギボシ端子と配線を引っ張ってみて、配線(導線)が動かないか確認しておきます。
もしも少しでも動くようなら圧着が甘いので再度圧着するか、
切り落として新しい端子でやり直しましょう。
のちに接触不良などのトラブルになると原因を見つけるのが本当に大変ですので…


 


圧着された端子を横から見ると、こんな感じで 潰れています。
これでOKです。


 


被覆付きの配線は、圧着ペンチの5.5と書かれた部分で圧着します。
圧着ペンチを握る時は、ゆっくり力強く!


 


広がっていた端子が、くるりと丸まって
配線をガッチリ止めているのが分かります。


 


圧着完了のギボシ端子です。
配線の被覆部分がつぶれて、端子が突き刺さるような感じで保持されています。


 


横から見ると、こうです。
かなり平たくなっているのが分かります。


 


最初に通しておいた絶縁スリーブを端子に被せます。
正しい位置に来ると、カチっとした感触と共に止まります。


 


メスギボシ端子の取付完了です。
慣れると、1カ所20~30秒もあればできてしまいます。


 


同様に、オスギボシ端子も取付します。
作業的にはほぼ同じですが、絶縁スリーブが短いです。
スリーブの向きに注意です。
先が成形されて丸い感じの方が端子側(写真の右側)
切られて角ばっている方が配線側(写真の左側)になります。


 


オス/メスで端子の形は違いますが、圧着する部分の形は同じです。
端子の真ん中に近い方の圧着部分で導線を圧着。
端子の端にある圧着部分で被覆付きの配線を圧着します。


 


メス端子と同様に、1.25と書かれた部分で導線側を圧着したところ。
端子と配線を引っ張って、動かないか良く確認しました。
オス端子の方が、端子の径が小さいからなのか、そもそもの材質が厚いのか…
圧着の時に「硬く」感じられます。
シッカリと力を加えて圧着しておきます。


 


端の圧着部分も同様に、5.5と書かれた部分で圧着しました。
ガッチリ被覆に食い込んで、固定できています。


 


ギボシ端子取付完了のオス/メス端子です。
オスの端子は、スリーブから露出しています。


 


ギボシ端子を接続すると、こうなります。
取外しできる、クルマの端子の中では一番信頼度が高いと思います。

信頼度で言うとハンダ付けが一番、スプライスが二番目ですが、
どちらも簡単には外せませんので…


 


ギボシ端子を外す時は、こうやって配線部分を引っ張るしかないと思います。
被覆部分をしっかり圧着しておかないと、取外しの時に配線が ちぎれてしまいます。
端子を付けたら、一度取り外してみる事をオススメします。

参考にされる方は、自己責任で!
クルマの電気イジリで ギボシ端子が使えると出来る事の幅が広がります。
超おススメです。

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