【C27】セレナ パワースライドドアの音を消す(微調整可能にする)

セレナ(C27)


つい先日、うるさいスライドドアの動作警告音(ブザー音)を小さくしてみましたが、
使ってみると何かこう…
左右のスライドドアで音の大きさが違うし、簡単に調整できれば便利なのにな…と思いまして。
更に、音を完全に消してしまう…オフにできればいいかもな…と。
安価に実現させました。

音量調整した時の音の大きさや、作業詳細も↓下の方の動画にあります。



まずは、音量調整用のボリュームの準備です。
こんなのを準備しました。
ボリューム用のケース:TW5-3-5
ボリューム本体   :100ΩAカーブスイッチ付き
ボリュームツマミ  :つまみ

アマゾン↑は便利だけど、お高いので…秋月電子で揃えました。
送料500円込み、2セットで1000円チョイで安いです。
ボリューム用のケース:TW5-3-5 150円
ボリューム本体   :100ΩBカーブスイッチ付き 80円
ボリュームツマミ  :つまみ 30円
左右のスライドドア両方に必要なら、それぞれ2個ずつ必要です。



スイッチ付きのボリュームは、こんなのです。
ワタクシも初めて使います。
普通のボリューム端子3個と、スイッチ端子が独立して2個付いていました。

ボリュームを右に回すと音が大きくなり、左に回すと小さくなる。
左に回し切ると、カチッとした感触と共にスイッチが切れる感じです。



ボリュームは、左右どちらに回した時に音が大きく(抵抗値が小さく)
または音が小さく(抵抗値が大きく)なるか選べます。
先にテスターで調べておきました。
向かって左の2つの端子を使うと、希望通りの動きとなる事が分かりました。



ケースを加工します。
こんな感じで、「フタをした状態でケース幅の中心」に、7㎜の穴…ボリュームの軸用
軸用の穴から7.8㎜の所に、3㎜の穴…ボリューム部品自体の回転防止用を開けました。
7㎜の穴を開けたら、ケースにボリュームを入れてみて、
回転防止用の突起をケースに押し当ててできた傷を頼りに3㎜穴を開けています。



ケースの反対側に、配線用の穴を開けます。
使用する配線の太さに合わせて大きさを決めますが、今回は0.5sqのダブルケーブルを使いましたので4㎜の穴としました。



ボリュームに配線を取付して行きます。
細かい事は割愛しますが~
スイッチ端子の片側と、ボリュームの左端の端子をケーブルで繋ぎます。

ちなみに、ボリュームにはAカーブとかBカーブと言う種類が存在します。
ボリュームつまみを回した時の抵抗値の特性が違い、一般的にAカーブの方が音量調整には適していると言われています。
でもBカーブでも調整は可能です。
何が違うかと言うと、音量が小さいときの微調整が難しいだけです。
実際に音を聞きながら回してみても、その違いに気づけません(笑)



0.5sq程度のダブルケーブル、50cm程度を取付。

2本のうち、片側をスイッチ端子に。
もう片方を、ボリュームの真ん中の端子に取付します。
これで、白い配線から送られてきた音の信号が、スイッチを通ってボリュームに入り、
ボリュームのつまみの位置に応じて調整された音の信号が、青いケーブルから出ていきます。



ボリュームをケースに取付します。
先に配線を通して置いてから、ボリュームをケースの内側から差し込んで取付。



ボリュームに付属している、ワッシャーとナットで締め付けて固定。



ボリュームのつまみは、軸にギュッと差し込めば取付完了です。



ケーブルが引っ張られてハンダ付けの所に負担がかからないように、配線を結束バンドで縛っておきました。



ケースを閉じて…と思ったら、フタが一部ボリュームに当たって閉まらなかったので削って…



ボリュームユニット完成~!(笑)
このケースの良い所は、フタがネジ止めになっているところ。
ハメ込み式だと開閉が簡単で便利な反面、どこかに両面テープなどで貼り付けする時に、取付向きの自由度がありません。



まずは仮付けなので、マジックテープで簡単に。



ボリュームユニットが完成したので、クルマに取付して行きます。
赤囲いが、スライドドアユニット内のブザー部品です。
取外し/分解方法は前回の記事を参考にしてください。

ブザーに信号を送っているのは、ピンクで囲った部分の配線(基板上のパターン)です。
これをカットすれば、ブザーから音が出なくなります。



赤矢印の所で、基板のパターンをカット。
カッターナイフを使っています。

ココで切り分けられた2つのパターンそれぞれに、ボリュームユニットから出ている配線2本を繋げばOKです。
後でボリュームユニットからの配線をハンダ付けしますが、ちょっと基板上のスペースが狭いので…
黄色矢印の所の2つのスルーホール(基板の表裏を繋ぐ穴)をたどって裏面で接続します。



基板の裏面です。
黄色の矢印の所の2つの穴が、表面の配線パターンとつながっていますので、そこに繋がっているピンクで囲った所ならどこに繋いでも同じです。
今回は赤囲いの所に配線をハンダ付けしました。



配線をハンダ付けしたところ。
基板表面にコーティング?が付いているようで、ちょっとハンダ付けもやりにくかったです。

↑上の方で書いた説明と、配線の色が逆になりましたが…
今回の配線には特に極性が無いので、逆になっても同じ動きをします。



ブザー側は、このブザー部品の端子部分でハンダ付け。
今回の作業でブザー音量はOFF~最大音量まで無段階で調整できるようになるので、前回の作業でブザーに貼り付けていた、両面テープは剥がしました。



スライドドアユニットを組み上げます。
配線は、ココのコネクタとケースの隙間から簡単に出すことができました。

ボリュームユニットとスライドドアユニットはこんな感じになりました。



ユニットをクルマに戻します。
ボリュームは、いろいろ考えた末にココに貼り付け。



コレは想定外でしたが、スライドドアが閉まるとケースがステップと同じ高さになり…
厚さがギリギリでした。
他の場所に付ける方が良いかもしれません。



スライドドアの内張りを付けると、ボリュームはこんな感じです。
この写真はスライドドアが開いた状態です。
スライドドアが閉まった状態ではボリューム操作が出来ないことはありませんが、ボリュームは見えません。

例えば、スライドドアの内張りの一部に穴を開けてボリュームを取付する、
場合によっては配線を延長して室内に引き込むなど色々アイディアはありましたが…

多分、好みの音量が決まったらその後ボリューム自体ほぼ触らないよね…と思い
少々操作がしにくくても目立たないけど簡単に操作できる
そしてスライドドア内装を外す時に面倒でない方法を採用しました。

セレナだけでなく、同じようなスライドドアユニットが採用されている
ノア・ヴォクシーなど他の車種でも同じように可能と思われます。



作業手順の詳細、音量調整の様子も動画にあります↑


参考にされる方は、すべて自己責任でお願いします。
ユニットを壊したり、ケガなど無いように…


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