【C27】ブレーキパッドを自分で交換する(リア取付編)

セレナ(C27)


5年目の車検時にディーラーから残量が少ないと指摘のあった、ブレーキパッドの交換を自分でやってみました。

【C27】ブレーキパッドを自分で交換する(リア取外し編)
からの続きです。

※ブレーキパッドの交換作業は、「分解整備」にあたります。
自己所有のクルマの分解整備を行う事は全く問題ありませんが、
他人のクルマの分解整備は法律で禁止されています。
その場合は、認証を受けた整備工場などでの整備が必要です。

また、ブレーキを触る作業でミスがあると、事故に直結します。
参考にされる方は、自己責任(何があっても自分で責任を取る)で、
作業内容をよく理解、確認し、確実な作業を行ってください。


 


作業全般を動画にしてみました↑



外したリアパッドと、取付する新品パッドはこんなのです。
ディスクローターの内側に取付するパッドには、インジケーター(センサー)が付いているので左/右の区別があります。

外側に取付するパッドは、左右共用のようです。



内側用のパッドの、新旧比較です。
外した古いパッドは、場所により厚さが若干違いました。
一番減っているところで残量約6mm、厚い所で約6.5mmでした。

外側用のパッドは、全体的に均一に減っていて、残量約5mmでした。
…どこをどのように測ったら、残量が3mmなんでしょうか。。。
測り方…または考え方が違うのかな…

新品パッドの厚さは7mmでしたので、あまり減っていない印象を受けてしまいます。



新しいパッドを取付していきます。
新しいパッドには、取付前にブレーキ鳴き(ブレーキを踏んだ時にキーキー鳴る現象)を防ぐために
DIXCELパッドには付属されているブレーキグリスを塗る必要があります。

どこに塗るのかは…上記の図の赤い部分に塗るようです。
ブレーキパッドとキャリパー、ピストンが触れる場所に塗ることになります。
DIXCELさんのHPに詳しい説明があります。


 


ブレーキパッドに付属のブレーキパッドグリスは、5mlと少量です。
パッド4枚に塗らなければならないので、足りるのかな…と思っていましたが、塗ってみたら十分な量でした。

ブレーキパッドグリスは、茶色っぽい…銅みたいな色で、塗る量も良く分かりませんでしたが…
かなり適当に塗り付けてみました。
上の写真の赤い部分は、パッドの側面にグリスを塗っています。



グリスを塗ったら、新品パッドをキャリパーに取付します。
外した時の逆の手順で、スポっと取付するだけです。
パッドの下側を先に差し込んで、上を合わせる感じにするとやりやすかったです。

この時、内側(ピストン側)のパッドはインジケーター(センサー)が下側に来ますので、間違えないように。



外側のパッドも取付します。
こちらのほうが見えやすいし作業もしやすいです。
同じく、下側を入れてから上を合わせると簡単に取付できました。



パッドの取付が済んだら、キャリパーを元に戻すのですが…
キャリパーのピストン(赤丸部分)を押し戻さないとキャリパーを戻す事ができません。

ブレーキを踏むと、キャリパー内のピストンが押し出される
→キャリパーの内側の幅が狭くなる
→キャリパー内の、内側と外側のパッドの幅が狭くなりローターに押し付けられる
→パッドとローターの摩擦が生じてブレーキが利く…
という流れなのですが、ブレーキパッドを交換するとパッドの厚みが増すため
その厚み分だけピストンを戻す必要があります。



ピストンを押し戻す前に、必要な作業があります。
ブレーキフルードの量を確認します。

ブレーキフルードのリザーバータンクは、ほとんどのクルマでエンジンルーム内にあります。
C27セレナも例外ではなく、ボンネットを開けた左奥、運転席の前あたり(赤囲い)にあります。



ブレーキフルードの量を確認します。
分かりにくいので、赤線を引いてみました。

MAXレベルの所辺りまでフルードが入っています。
左リアタイヤをジャッキアップしているので、傾いています。
ピストンを押し戻すと、ブレーキフルードがリザーバータンクに戻ってきて量が増えます。
最悪の場合、リザーバータンクから あふれてしまいます。
ブレーキフルードは、クルマの塗装面を痛める性質なので、あふれないように注意です。

どの位量が増えるのかが分からなかったため、ピストンを押し戻す際にはリザーバータンクを見ながら行いました。
その様子は動画の11分45秒付近~に収めてありますので是非ご確認ください。



ピストンの押し戻しには、いろいろな方法があるようです。
特殊工具を使わなくても、簡単にできる方法もあるようですが…
今回は作業途中で行き詰らないように、ピストン押し戻し工具を購入しました。
¥1100円程度ですので、1回パッド交換を自分で行えば十分に元が取れると思います。

工具は使い方も簡単で、黒い2枚の板状の部分をキャリパー内に入れて、とってをクルクル回すだけ。
さすが専用工具。
黒い2枚の板が広がっていき、ピストンを簡単に押し戻せました。



押し戻されたピストンは、こんな風に平らな感じになります。
作業前と比較すると、かなり引っ込んでいるのが分かります。



ブレーキフルードの量は、こんな感じになりました。
下にある左右の赤い印が、作業前の液面になります。
数ミリ…5mmくらいですかね、増えました。
思ったよりも増えなかったです。
もしも、フルードの量が多すぎる場合は、抜くなどして調整する必要があります。

ちなみに、最後に行う作業(ブレーキペダルを何度も踏む)を行うと、少し液面が下がりますので、抜き過ぎないように注意です。



ピストンが戻ったら、ブレーキパッドが確実に定位置に取付されている事を再確認してからキャリパーを閉じます。
そして、最初に外したボルト戻します。
ボルトには、グリスが塗られていますが足りないようであればラバーグリスを追加で塗っておきます。
今回は、ディーラーのブレーキメンテナンス直後なので 塗らずに済ませました。



この部分のボルトの締め付けトルクは、43.1Nmだそうです。
トルクレンチで、約43.1Nmを設定し、カチッと締め付けしました。



ボルトの締め付けが終わったら、ゴムブッシュを確認します。
赤丸部分に、少しシルバーのボルトが見えています。
これはゴムブッシュが めくれてしまっているからです。
これを修正します。



アップで。
赤矢印の所ですね。



ちょこっとゴムブッシュを持ち上げてズラすような感じにしてあげると、写真の通り元通りになりました。

これで、リアブレーキパッドの交換は終わりです。
…↓↓↓最後の超重要作業を忘れずに行います。



同様の手順で、右側リアのブレーキパッド交換も行いました。
キャリパーからチラっと見える、DIXCELのロゴが嬉しいです♪



ブレーキパッドの交換作業で、超重要な作業を行います。

ピストンを押し戻しているため、ブレーキパッドとピストンの間に隙間ができています。
この隙間がある状態でブレーキペダルを踏んでも、
ペダルが床まで踏み込めてブレーキが利かない状態になっています。

これを解消するためには、ブレーキペダルを何度も踏み込みます。
ブレーキペダルがスカスカではなく、グッと踏めるいつもの感触に戻れば完了です。
念のため、ブレーキがきちんと利くことを確認してから走り出してください。

参考にされる方は、くれぐれも自己責任で 確実な作業を行ってください。


 

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