ブレーキパッドのDIY交換 フロント編(C27セレナ)

セレナ(C26)


 


↑今回も動画作業は全て動画にまとめてあります。
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2年前、5年目の車検の時に過剰整備なディーラーさんから
残り4ミリ「要交換」@30000kmと言われて焦ったフロントブレーキパッド。

先に残り3ミリと言われたリアを自分で交換してみたら…
残量6~6.5ミリと、全然減ってない事が判明。

呆れて果ててフロントは交換する気も失せてましたが…
せっかく買ってあるので、走行距離44419km交換する事に。
ちなみに…あれから2年経過した7年目の車検時のフロントブレーキパッドの残量は5.2ミリ
ディーラーではない民間車検場では、今回の車検でも交換は必要ないとの事でしたよ~w


 


準備したのは、リアと同じ…同時に購入したディクセル製ブレーキパッドです。
お値段¥7,400円くらいかな…
リアより二回りくらい大きいパッドが4枚。


 


リアの時と同じく、パッドグリスも付属していて嬉しいですね。
別で用意するなら、こんなのが便利かな…330円くらい。


 


これもリアと同じですが、純正のパッドに付いている
シム(金属板)の移植装着は不要と注意書きがありました。


 


今回は初めて?作業中に手袋をしてみました。
薄いので素手に近い感触で、作業上困ることは無く、汚れないしケガ防止にもなりそう。
おススメです。


 


ジャッキアップしてタイヤを外した、フロントの助手席側キャリパーです。
写真の左側が車両前方、右側が車両後方になります。
キャリパー下側の、裏側…矢印のところに、14ミリのボルトがありますので外します。


 


14ミリのレンチでは固くて回せなかったので…
自己責任で柄の長いトルクレンチを使って緩めました。


 


外れたボルトはこんなの。
リアのボルトはかなり長くて、グリスでべたべたでしたが…
コチラは乾いてる感じですね。
失くさないように保管しておきます。


 


これでもう、キャリパーは開く状態です。
右手に持っているようなS字フックを準備(長さ約23センチ)しつつ、
赤丸部分に手をかけて矢印方向(車両前方方向)に押し上げる感じにします。


 


キャリパーが、パカっと上に開きます。
さらに上に引き上げる感じで、上まで持ち上げます。


 


キャリパーはブレーキパッド交換中は開いたままにします。
また作業中にキャリパーが落ちてくるとケガしますので…
こんな風にネジ穴にS字フックをかけて、
反対側はサスペンションのスプリングにかけておきました。


 


こんな感じでキャリパーを保持できるので、作業に集中できます。


 


ブレーキパッドを外します。
ローターの外側から作業します。


 


上側を手前に引き出して…


 


上側が外れたら、上に引き抜けば外せます。


 


素手で、いとも簡単に外れました。


 


ローターの内側のパッドも、全く同じです。
上側を奥に押し込む感じで外し…


 


上側が外れたら、上に引き抜きます。


 


こちらも簡単に外せました。


 


外れたパッドはこんなのです。
緑丸部分にある、金具が、上側です。


 


外した古いパッドと、新しいパッドを並べてみました。
金具の位置で、内側/外側が決まります。
この写真は助手席側のものですので、運転席側のパッドでは
内側/外側が逆になります。

ブレーキパッドに付属していた注意書きに遭った通り、
純正のパッドに付属しているシム(金属板)は使用しません。
準備する新しいブレーキパッドの種類によっては、このシム(金属板)を
新しいパッドに移して使用する場合もありますので注意です。



ブレーキパッドグリスを塗布(とふ)していきます。
DIXELさんのページから画像拝借。
赤で示された部分、パッドが車体と当たる部分で、
ローターと触れる(摩擦面)以外に塗ることになります。


 


付属のパッドグリスを塗っていきます。
塗り方にもよると思いますが、付属のものでパッド4枚分には十分足りると思います。


 


グリスを塗り終わったところ。
古いパッドを隣に置いて、見ながら塗るのが一番簡単で確実ですね。


 


パッドの外れたキャリパーはこんな感じ。


 


下側にある、バネのような金具を押し広げてパッドを取付します。
パッドは青線と赤線の間に入れますが、赤線の金具を
矢印方向(車両後方)に押し広げる感じになります。


 


パッドの下側を入れたら…


 


上側もハメますが、パッドの上に付いている赤で囲った部分の金具が引っかかります。
このバネになった金具の部分を指で下に押して つぶすような感じにしながら…


 


パッドの上側を、矢印方向(車両後方)にずらすようにすると
引っかかることなくパッドを取付する事ができました。


 


パッドがキャリパーに入りましたが、ローターとパッドの間に隙間があるので…


 


パッドをローター方向に押してあげれば…


 


取付完了ですね。


 


内側のパッドも、同じ手順です。
先に下側を差し込んで…


 


上側にある、バネになっている金具を下に押しながら…


 


矢印方向(車両後方)にスライドさせる感じで取付できました。


 


ローター方向にパッドを押して、密着させれば
外側、内側ともパッドの取付が済みました。


 


リアの作業時と同様、ブレーキキャリパーを押し戻します。
ブレーキパッドが新品になると、普通は厚みが増しているため、
キャリパーのピストンを押し戻してあげないとキャリパーが閉まりません。

ピストンを戻す方法はいろいろあるようですが、専用工具買いました。
1000円前後ですので、自走不能車の前で途方に暮れる事にならないよう…
事前に準備しましょう。


 


緑丸を付けた部分がピストンです。
リアには片側に1個のピストンですが、フロントは2個ありました。
2個同時に押さないと、押していない方のピストンが出っ張って来てしまいます。

なお、ピストンを戻す時はエンジンルーム内のブレーキオイルの量もチェックしてください。
ピストンを押し戻すと、ブレーキオイルの量が少し増えます。
最悪の場合、あふれてしまう事が想定されます。


 


2個のピストン両方に、工具をかけて、ハンドルをクルクル回します。
少し重いかな…くらいで特に難しくなく、ピストンを戻す事ができます。


 


ピストンが平らになっているのが分かるでしょうか。
ブレーキオイルも、少量ですが増えました。
左右のキャリパーでこれを行うので、オイルのMAX値を超えていないか、
あふれないかは確認しながら作業しました。


 


ピストンを押し戻したら、キャリパーをゆっくりと閉じます。
S字フックを外して、ゆっくり、ゆっくり。


 


キャリパーがパッドに当たる場合は、キャリパー自体を
手前に引っ張りながら行えば閉じる事ができました。


 


最後に、ボルトの部分が当たりました。
手前の部分を、指で押して引っ込めながら閉じる事ができました。


 


キャリパーが閉じたところ。
各部をもう一度よく見て、問題なければ外したボルトを取付。


 


14ミリのボルトを締め付け。
トルクレンチを使い、規定トルク26.5Nm(ニュートンメートル)ですが、
使っているトルクレンチの最低トルクが28.0Nmでしたので、
少し強めのこの値で締め付けしました。


 


タイヤを取付、こちらもトルクレンチで、108Nmで締め付け。
助手席側だけでなく、運転席側もブレーキパッド交換作業を行いました。


 


ブレーキパッド交換を終えたら、絶対に忘れてはいけない作業があります。
これを忘れてクルマを走らせると、ブレーキがききません。

なぜなら、キャリパー内のピストンを押し戻しているため、
ブレーキパッドとの間には隙間ができています。
いつも通りブレーキを踏んでも、ピストンが隙間を埋めるだけで
パッドをローターに押し付ける事が出来ず、ブレーキがきかない状態です。

これを解消させるために、ブレーキペダルを何度も踏み込んで
ピストンとパッドの間の隙間を無くす事が必要です。
絶対に忘れずに実施してください。

また、ピストンとパッドの間の隙間が無くなると、
若干ブレーキオイルの量が減ります。


 


最後に、ブレーキオイルの量を調整します。
ブレーキペダルを何度も踏み込んでも、オイルがMAXの線を越えている…
量が多すぎるため、抜き取りました。

抜き取ったオイルは、ビニール袋に入れた
油吸収パッドに吸わせることにしました。
油吸収パッドを2個、袋に入れて、箱に入れて準備、


 


オイルの抜き取りには、オイラーを使いました。
大した量ではないので、もう少し小さい物でも良いでしょう。


 


ブレーキオイルタンクのキャップを外します。


 


反時計方向に回せば、外せました。


 


フタを外したら、フィルターがありました。
これではオイルを吸い取れないので、フィルターを外します。


 


フィルターは素手で触りたくなかったので、ティッシュでつまみ出しました。
引き抜くだけで簡単に外せます。


 


オイラーを差し込んで、ブレーキオイルを吸い取ります。
赤線のところが、ブレーキパッド完了後のオイル油面。
水色の矢印が、MAX量。
MAXを少しだけ下回るように、青線のところに油面が来るように調整しました。


 


吸い取ったオイルを、油吸収パッドに吸わせます。
近くに箱を置いていますが…
ブレーキオイルには腐食性があるとの事で…
エンジンルーム内で絶対にこぼさないようにしましょう。
慎重に油吸収パッドに吸わせました。


 


オイルを染み込ませた油吸収パッドはこんな感じ。
パッド1個あたり約120mlのオイルが吸収できるようで、1個で十分でしたね。
漏れたりしないように、パッドを処分して作業完了です。


 


作業完了後は、安全な場所で本当にブレーキがきく状態であるか
低速で十分に確認してください。
この記事を参考に作業される方も、全て自己責任でお願いします。

ブレーキパッドの交換作業は、「分解整備」にあたります。
自分のクルマの作業は問題ありませんが、他人のクルマの分解整備は
認証された整備工場で行う事と法律で定められています。
自分のクルマでも、作業に不安や
分からない事がある方は、無理せずプロに任せましょう。

交換時の走行距離は、44419kmでした。
まだ全く交換時期ではないようですが…

【使った部品、必要な工具】
C27 セレナ(GC27 /GFC27 /GNC27 /GFNC27 /HC27 /HFC27)用
フロントパッド 7040円
リアパッド 5544円

他の車種のパッドはこちら。
選ばなければ↑超安いのもありますね。

ジャッキ 6220円
ジャッキスタンド(通称:ウマ)3152円
クロスレンチ(タイヤ外し用) 1318円
14㎜レンチ 6本セットで 681円
トルクレンチ 4200円
S字フック 347円
ピストン戻し工具 1300円
ゴム手袋 1098円
油吸収パッド 182円
オイラー(油抜き用)200円くらい
ブレーキパッドグリス(別で用意するなら)330円



↑リアの交換作業も動画にまとめてあります。
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